九州大学男子ラクロス部

2026 始動ブログ 4年DF 千々和良剛

【超人】

こんにちは!

26シーズンで審判班長、渉外班長、七大戦種目委員を務めることになり当初思っていたより役割が多くだいぶ困惑している千々和良剛です。

まず初めに、平素より九州大学男子ラクロス部をいつも支援してくださる保護者の皆様、OB、OG、その他関係者の皆様へ感謝申し上げます。
今シーズンも変わらぬご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。

これまで始動ブログやいろんなブログをかいてきましたが結構これまでは大分短い文章ばっかりだったのでどうせなら長く書いてやろうかなと思います。
引退ブログで書くことがなくなるかもしれませんが頭の中に思い浮かんだ言葉をつらつらと書きなぐっているだけなので読みにくかったらブラウザバックしてください。 

まず、昨シーズン、25シーズンを振り返えろうと思います。振り返りに関しては結構自分のマイナスな部分が多いのですが、去年の清算ということで書いていこうと思います。25シーズンを振り返ってみると一日一日が無駄になっていたような気がします。その中で正直いうと僕は、自分が何をしていたのか、何をしたかったのかを自分自身よく分かっていませんでした。
正確に言えば分かっているフリをして、日々をやり過ごしていたような気がします。後輩の育成を頑張ろうとか審判を頑張って取ってチームに貢献しよう、就活が忙しいから。 などと表向きの理由はいくらでもありました。なのでそのような理由を傘に自分に矢印が向かないように、ラクロスにおいて自分がうまくなることに対して逃げるように去年は過ごしていたように感じます。
その中でもとくに自分が逃げていたなと感じてしまうのはビデオをみることです。特にTOPの試合とか練習を見ることが結構嫌でした。ほかにも筋トレ投稿とか自主練動画とか。
パソコンとかスマホを開いて、YouTubeのアカウントを選択する。そこからトップの映像を見るのは少し気が引けていました。去年は自分がアーセナルを引っ張っていく立場であったはずなのになぜかこれまでの24シーズンのアーセナルの守り方で守ることに、自分がしてきたことをそのまま伝えることに固執していました。
アーセナルで行うビデオ会でも最初はそれでよかったのですが、だんだんシーズンが進んでいくにつれてTOPとの共通認識の差が生まれていきました。そこに関しては去年のアーセナルメンバーに本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
もし僕がもっとトップメンバーに今どんなことをしているのか、どういう考えで組織を動かしているのかをちゃんと逐一把握していればもしかしたら最後の方にはみんながトップに上がることもできたんじゃないかなと思う時もあります。
ただ技術がないだけなら、練習すればいい。 でも、共通認識がないというのはDFにおいてだいぶ絶望的です。今トップは忙しいから、アーセナルにかまっている暇なんかないから。
そんな言い訳が、僕の頭の中でぐるぐると回って思考停止していたとおもいます。 本来であれば、その差を直視し、何が違うのかを分析し、少しずつでも埋めていくことこそが、去年の自分の責任であり、務めだったはずです。 しかし、僕は見ないふりを選びました。 ビデオを見ない。Topの戦術を深く理解しようとしない。そうやって現実から目を背けていれば、とりあえず今日の僕は傷つかずに済むからです。
そのせいで自分が何のためにラクロスをやっているのか。 それがわからないままただグラウンドに行き、練習をこなし、帰る。 そして自己嫌悪に陥り部活をやめようとする。それが、僕にとっての25シーズンでした。
そんななかずっとコーチとして一緒にいてくれたそうたさん。吉野家で話してくれたあきまささん、同期たち、後輩たちといった方たちのおかげでいまこうしてブログが書けています本当にありがとうございます。

そんな結構絶望的な状況の僕が、自分がラクロスを続けてやる気を取り戻せているのかというと、 その転換点は、意外かもしれないけれど就職活動を始めたからでした。
自分の中で最近強く感じているのは、就活は自分を再定義する最大のチャンスです。就活というのは単なる職探しの時間ではないと思います。就活というのは大人との対話を繰り返して自分は何に対して面白いと感じるのか、何に対して楽しいと感じるのか、自分の重要な価値観は何なのかということを見つけていく作業だと思います。人間、思っていたよりも自分のことを理解できていません。自分のことは自分がいちばんわかっていると思いがちだと思いますが、急に自分のことを質問されると詰まってしまうことが多いと思います。
自分の場合、企業に提出するエントリーシートの「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」を書こうとして、そこで次が書けなくなる。 ラクロス部に入りましたと書く。でも、その先がなかなか続かない。どんな役割を果たしていたのだろう。どんなことをしてチームに貢献をしていたのか。そういったことがあまり思い浮かばない。
面接官にあなたの価値観は何ですか?と問われるたびに、頭をひねって考えるが最初は毎回詰まってしまっていた。なぜなら、これまで自分がいかに、先輩がこう言うから、同期がやっているからという他人の物差しで生きてきたからなんじゃないかなと思います。あと自分がやってもというような考えもあったと思います。
僕がラクロスをやっている理由すら、誰かの借り物だったんじゃないか。チームのためにという言葉も、ただ先輩が言っていたから真似していただけなんじゃないかな。そう思ったときに変わらないといけないと感じた。
でも、大人を使って会話を進めていき、自己分析を進めて自分はいつ楽しい、面白いと感じてどんなことに価値を置いているのかを何回も考えました。
そうしてようやく、自分の中にあるラクロスに情熱を注ぐ理由が見えたような気がします。 それは、承認欲求ではなく、この仲間と何かを成し遂げたいという気持ちだと思います。
ちょっと話はずれますがこのことを気づくためにマズローの欲求階層説を使って考えたので参考に使って考えてみてください!
とここまで長くなりましたが理系でも2年生でも誰でも就活というのは無料で学生と何人も対話をしているプロの大人と喋れる機会なのでもしラクロスにやりがいや意味を見出せなくなればやってみてほしいと思います。

そんな就活を通じて自分の価値観と向き合った先に、僕がめちゃくちゃいいなと思った考えというか哲学があるのでこの機に共有したいなと思います。
フリードリヒ・ニーチェという哲学者を知っていますか? 彼が提唱した『超人』という概念。 僕はこの考え方がなにか物事をするうえで非常に大事な考え方なのかなと思います。
超人とは何か。簡単に言えば、 神がいない世界で、他人の評価や既存のルールに流されず、自分自身の価値観で何が大事なのかというのを自分で考え、大切にし、それを肯定して生きる人間のことです。
有名な言葉でもあるのですがこの人の言葉で「神は死んだ」というものがあります。これはキリスト教が信じられていた世界ではものすごい主張だと思います。これは他人というか神という自分とは別の存在に存在意義や生きている意味をゆだねるなというような強烈なメッセージ性がありました。

去年の自分はたぶん超人の真逆でした。 トップチームとの差に怯え、周りと比較し、自分はダメだと卑下していた。そして周りの友達にもなんで部活なんかしてるの?大変じゃない?忙しそう、、
みたいなことを言われてそれに流されていました。なんで部活してるんだろう?週5回も練習して、うまくもないのに
でも、就活を経て自分は何を大事に生きてきたのかを考えた。

僕らはもっと、たぶん自由でいい。 先輩がこう言うからじゃない。普通はこうだからラクロスをしているんだとかじゃなくて。「俺は、このプレーが楽しいんだ」とか 「私は、こういうチームを作りたいんだ」
そうやって、自分が価値を置くこと(=自分のラクロスをする意味)を自分で定義してください。それがモテるためとかでも何でもいいのかなと思います。 そして、その定義した価値に対して、一生懸命であってほしいなと思います。
他人の評価とか思っていることなんてあまり関係ないと思います。あなた自身がこのためにラクロスをしていると決めたことに対して、誰よりも誠実であること。 自分で決めた道を、自分の足で走ること。 それが自分なりに最近考える超人です。(まあ違うかもしれないんですが)
ラクロスが下手でもいい。Bチームでもいい。 大事なのは、なぜ自分はここにいるのかを自分の言葉で語れるかどうかです。 自分の場合だと就活で自分の内面を掘り下げ、自分の価値観を見つける。 その価値観を持って、ひたむきに自分に向き合うことが大事だと思います。ニーチェはこうも言っていました。超人とは幼児のことである。無邪気に楽しむことが大事だと。
だから僕は、みんなにも自分の、自分自身で見つけた価値観を大事に持っておいてほしいなと思います。その手助けはいつでもするので相談はいつでもお待ちしております。
ただ自分もまだその領域には達していないので今年中には達成できるように頑張りたいなと思います。

そうやって自分の内面と向き合い、悩み抜いた末に、僕が出した答え。 僕がラクロスをやる意味。 それは、「この仲間と、最後は笑って終わりたい」。ただそれだけでした。
辞めようとした僕を、優しさで引き止めてくれた同期たち。 後輩たち。それが僕の原動力です。
だからこそ、もし今シーズンのチームに同じ思いをしている後輩がいたら、僕は絶対に見捨てないようにしたい。
自分が苦しんだからこそ、その痛みが分かる。 トップの実力と、アーセナルの心情。その大きな差を理解できる僕だからこそ、埋められる溝があるはずです。
実は今年のスローガンの発案者は僕です。しみーも始動ミーティングの時に言ってくれてましたが一人一人がうねりをもって大きな波となる。そのためにはみんなが同じ方向を向いて誰一人おいていかれないことが大事だと思っています。
やっぱりたくさんの人がいるのでなかなか全員が全員同じ熱量をもってラクロスをするのは難しいと思います。ただそこで自己嫌悪に陥るのではなくてまずは相談してもらえたらなと思います。
今年は渉外班長、七大戦の委員長、審判班長とちょっと自分には少し重荷ですがそんなことを感じさせないように26シーズンを駆け抜けようと思います。
自分自身で定めた価値観を胸に、迷わずに突き進む。 そんな狂った超人たちの集まりになれば、このチームは絶対に日本一になれます。
長い文章に付き合ってくれてありがとうございます。

SURGE
4年DF 千々和 良剛