九州大学男子ラクロス部

SURGE vol.1
中村然(3年MF/#4)

3回生MFの中村然です。
就活も本格的に始まり、テストも待ち受けており、忙しない日々を過ごしています。

就活をしていると、まず最初に行うのが「自己分析」である。自分がどんな人生を歩み、何が現在の自分を形作っているのかを徹底的に掘り下げる作業だ。これを進める中で、自分という人間を少しずつ理解できてきた気がしている。

その中で最近よく考えるのが、「なぜ自分はラクロスでは緊張するのか」ということだ。

1000人規模の前でスピーチをしたり、一発芸をしたり、初対面の人と会話したりする場面では、ほとんど緊張しない。しかしラクロスになると、急に身体が思うように動かなくなる瞬間がある。

もちろん、「圧倒的な練習量から来る自信」や「場数」は重要な要素だと思う。ただ、それ以上に大きいのは、結局のところメンタル面なのではないかと感じている。

自分なりに考えた結果、原因は
「不確定な未来に対して勝手に不安になり、自分の実力以上の結果を求めてしまうこと」
ここに尽きるのではないかと思っている。

例えばスピーチやグループディスカッションでは、自分で状況を整理しながら流れを作ることができる。多少ミスをしても、自分自身で修正を加えられる。つまり、ある程度予測可能な状況と言える。

一方でラクロスをはじめとするスポーツは、予測通りには進まない。不確実な動きをする相手と対峙しながら、一瞬で判断し、自分の身体をイメージ通りに動かさなければならない。さらに最後には、勝敗という明確な結果まで突きつけられる。まさに予測不可能な状況である。

そのような環境で必要なのは、「結果を手放し、自分が制御できることへ集中する感覚」を身につけることだと思う。

HCの龍さんの言葉によって、自分のスポーツに対する考え方は大きく変わった。

「自分のやってきたこと、武器を余すことなく発揮する。それが得点に結びつけばラッキー。」

最初に聞いた時は衝撃を受けた。しかし今では、このくらいシンプルなマインドで試合に臨むことこそ、本当に重要なのではないかと感じている。

結果を追い求めるほど身体は固くなる。反対に、結果を手放し、“今やるべきプレー”だけに集中できた時、不思議なほど良いパフォーマンスが出る。

最近の山大戦では、「活躍しよう」「結果を出そう」と考えるのではなく、自分の得意なプレーを淡々と出し切ることだけを意識して試合に臨んだ。すると、不思議と余計な力みが消え、自然体でプレーできていたように感じる。

結果を手放して、初めて結果がついてくる。このパラドクスは、あと1年半のラクロス人生において大きな支えとなる考え方に違いない。

今週もまたこんな気持ちで試合に挑み、笛が鳴った瞬間〝緊張の糸〟が切れた様に仲間と喜びを分かち合おうと思う。

SURGE
3 年MF 中村然