2026 始動ブログ 主将 中村優仁
今シーズン、主将を務めます、中村優仁です。
まず初めに、平素より九州大学男子ラクロス部を温かく見守り、支援してくださる保護者の皆様、OB、OG、その他関係者の皆様へ感謝申し上げます。今シーズンも変わらぬご支援、ご声援をよろしくお願いいたします。
最初に言っておきますが、今までの始動ブログとはかなり違う毛色のブログを書きました。どちらかというと引退ブログや関東の全学前のブログに近いような内容になっていると思います。
理由はいくつかありますが、やはり、「本気で思っている内容を文章で伝える」という機会が実はあまりないんじゃないかなと考えたのが要因です。
引退ブログで今までを振り返って後輩に託すよりも、始動ブログで、リアルタイムで熱くなれるような文章にすべきではないか。
みんなに熱い気持ちを持ってシーズンに臨んでほしい。
自分の覚悟を読んでほしい。
元来、文章を書くのがそこまで得意ではなく、くどくなっている部分があります。
俺自身の思いそのままと思って受け取ってくれると嬉しいです。
以下、本文です。
『Dreamers』
みんながこのチームに入ろうと思ったきっかけはなんだろうか。
日本一を取る自分を想像できたから
日本一を目指すチームに価値を感じたから
日本代表への道が開かれていると感じたから
という人もいれば
なんとなくいい雰囲気のチームだったから
大学では何かスポーツをしたかったから
なんて人もいるだろう。
どちらもこのラクロス部に入ったという結果は変わらず、同様の価値があると思う。
けれど今一度、その時を思い返してみてほしい。
その時のみんなの心は
「夢」や「希望」や「期待感」で溢れていたはずだ。
少なくともこんなキツイ部活の門を叩いてみようと考える奴はそういった心を持っている人間であるはずだ。
練習が始まれば、日々、新しい発見とできることが増えている感覚があり、信頼が深まっていく仲間ができた。
自分の持つ可能性を信じて疑わなかった。
先輩たちはめちゃくちゃ上手いけど、いつかそうなれると、壁あてに向かうモチベーションも尽きなかった。
Fチームの最初の頃、ラクロスは純粋に楽しいものだった。
今、みんなはラクロスをどう感じているだろうか。
上級生になり、大学がさらに忙しくなった人も多い。
道具、遠征にお金がかかることも増え、バイトと練習に忙殺される毎日。
やっていくにつれ、新鮮味のなくなるラクロス。
自分の実力も見えてくる。
部活があることをしんどいと思ったことは一度や二度ではない。
これは俺もそう。意外かもしれないが。
改めて問うが
今のみんなにとってラクロスは楽しいものだろうか。
自分の熱を投げ入れる価値を持つ競技だろうか。
俺は部員全員がこの質問に
はっきりと肯定できるチームを作りたい。
それを達成しうるチームはどんなチームか。
同期には聞き覚えある内容だと思うが
それを俺は
狂っているチームであり、
熱狂を生み出す集団だと思っている。
ラクロスの中にある多くの勝負で負けることを一番に嫌い、
自分が相手を打ち倒すことに快感を覚え、
自分の欲を全面に出し、感情を露わにする。
そんなやつらの集団。
現状の九大はこうした集団にはほど遠い。
みんな頭がよく、理性的で、どこまでいっても“九大生”だから、思うことがあってもなんとなく自分の中でバランスをとって我慢できてしまう。
でも、これは同時に、負けた悔しさや緩いプレーに対する怒りなどの起きて然るべき感情に対しても蓋をしてしまうことにつながる。
今までもそうだった。
去年、そうたろうさんがたまに言っていた「気持ち悪い練習」とはその極地だと思う。
俺も含め、みんな言いたいことはあれど、部活に没頭できていないのか、言う勇気がないのか、全員がふわふわしたまま終わってしまう練習。
その練習の中には当たり前のものしかなく、進歩も、楽しさも、勝負も何もない。
日常の範囲内に納まるものしか存在しない。
それで俺たちの目指す目標に届くのか?
感情を突き動かされないラクロスをすることに何の価値がある。
俺がキャプテンになると決まった時、一番に考えたのはこうしたことだった。
去年の早稲田vs名古屋戦、覚えていると思う。
みんな、かなり熱くなりながら観戦していた。
オープンセミナー室の防音を貫通してないか心配したほど、みんな熱くなっていた。
あの試合を見た時、「この熱狂を生み出す側になりたい」と強く思った。
では、見る人の感情を突き動かし、熱狂を生み出す試合というのはどこから生まれてくるのか。
当たり前の話かもしれないが、これは試合をするチームの部員たちの日々の熱意の積み重ねから生まれてくると思っている。
一セットの6on6、
一回の1on1、
一球のグラウンドボール、
一振りのショット、
一瞬の首振り、
一度のパス、
些細なことでも何でもいい、ラクロスに関すること全てに意識を向け、自分の持てる力を可能な限り表現し続けること。
自分のラクロスに正々堂々、逃げずに向き合い続けること。
そうして積み上げてきたものが試合の一瞬の中でプレーとなって表現される。
俺たちの熱意の跡は必ずプレーの中に滲み出る。
試合だけで取り繕ったものではない、本当のチームの実力はラクロスを見たことのない人にも伝わるはずだ。
そうなれば俺たちの熱意はきっと波響していく。
日本中を飲み込む大波を作り出すことができる。
忙しなく大学生活を送るみんなにラクロスだけに熱を注げとは言わない。
ただ、俺は、俺たちの熱が日本中に波響していく光景を見たい。
ラクロスが熱を投げ入れる価値を持つかどうかなんて、ラクロスそのものが決めるものじゃない。
一人一人がどう向き合い、どんな存在であろうとするかで決まっていく。
みんなで九大ラクロス部にしか作れない価値を生み出しにいこう。
ここからは俺がキャプテンとして自分自身がどうありたいかについて書いていこうと思う。
「リーダー」って何なのだろうか。
理性的でみんなを納得させるのが上手いリーダー、
バランス感覚がよく、人間関係が上手なリーダー、
チーム全員に安心感を与える包容力のあるリーダー、
さっき話した内容とも通じるが、きっとこういうキャプテンが生来の九大生に求められるリーダー像で、そうしたキャプテンも一つの形なのだろう。
そんな中で俺がキャプテンになった意義。
部員なら何となくわかると思うが俺は人をまとめるのはそんなに得意じゃない。
対人関係とかを考えるのも同期だとりくとか、いくとの方がよっぽどできると思う。
俺にチームをまとめることはできないかもしれない。
俺に「リーダー」は務まらないかもしれない。
でも、BALLENAにある見えない壁を突き破り続けるキャプテンであることはできる。
誰よりもこのチームの未来を夢見て、このチームを前に進み続けさせることが俺の役割なんじゃないだろうか。
だから、俺は夢を見続ける。
一人のラクロッサーとして、夢を語り、追いかけ、叶えてみせる。
日本一の『Dreamer』になる。
みんなにはそれを見ていてほしい。
そして、みんな自身にも自分の夢を追いかけてほしい。
このチームを『Dreamers』にしたい。
それが俺の思う「波響」のもう一つ。
最近見た漫画でこんな言葉があった。
「過程にも意味があるなんて考えながら努力した過程に意味なんてない。
結果が全てだと信じて努力した過程が全てだ。」(「カテナチオ」より)
最初から夢や目標が叶わないことが念頭にあって、
「でも、俺ら頑張ったよね」
と言うことは簡単で、嫌な気持ちにならない。
けど、本当の意味での俺らの成長にもつながらない。
だからこそ、俺はこのチームで一番のバカになる。
バカになって、チームのみんなを巻き込んで目標を達成するにはどうすればいいかを本気で話し合って、みんなと熱くなりながら、目標のその一点だけを見つめ続ける。
頑張る下級生に背中を見せ続けられる存在になる。
その中で俺自身が迷ったり、折れかけたりすることがあればみんなで俺の尻を蹴飛ばしてほしい。
お前は目標に向かって突進するのが役割だと笑い飛ばしてほしい。
同期のみんな、頼りにしてるで。
最後にもう一つ、俺の好きな言葉を引用して終わろうと思う。(一部文脈に合わせて改変)
夢のはなしをしよう。
全学で日本一を掴む。
ただひたすら、そこに向かい続けてきた。
難しく、簡単じゃない。
うまくいかず、人に笑われるかもしれない。
だから、まだまだ道の途中。
でも、言葉にすると夢中になれる。
言葉にすると、諦めずに進められる。
言葉にすると、みんなからの声援になる。
日本の頂に立つその日まで、
夢のはなしをしよう。
SURGE
2026BALLENA
4年 主将 中村優仁
